従順さと巧みさの両立が求められるSE
12/07/2017
企業の経営方針が多岐に渡っているのはIT業界の実情であり、企業によって求めているSEにも違いがある。スキルを十分に持っていて戦力として有望だということはどの企業でも求めているだろう。しかし、それ以外については企業理念や上層部の価値観によって大きな差が生じるものである。
IT業界全体としてみると重要になるのが独創性であり、新しいシステムを生み出せるための柔軟な思考力と特筆できる発想力がある人材を欲していることが多い。ところが、ブラック企業と呼ばれる現場では必ずしもそれが求められているとは限らない。独創的な発想ができる力を持っていても、それが上層部の不満を生み出してしまうリスクがあるからである。
自分の力で仕事を導いていきたいと考えている上層部が多いのがブラック企業の特徴の一つであり、自分が考えたシステムよりも優れている点に気づくと不満を抱えてしまうことが珍しくはない。それを受け入れられる上司に巡り会えない限りは従順さの方が重要になるのである。
上層部の意向を反映したシステム開発を行っていくことで社内で確固たる立場を作り上げることができるだろう。それに加えて自分の発想を静かに盛り込む巧みさがあるとやりたいこともできるようになる。上層部も成果が上がって喜びの声を上げるようになり、有能なSEとして認めてもらえるようになるだろう。ブラック企業に入ってしまったSEにとっては従順さと巧みさの両立が重要になり、それが難しいのであれば、何かしらのアクションを起こしブラックな仕事先からの抜け出し方を模索する必要がある。
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