ブラック企業で働くSEの人口の実情
09/08/2017
SEにとってはブラック企業ばかりであると言われていたIT業界も社会的な影響を受けて着実に改善を行ってきている。一昔前に比べれば待遇が改善されているのが通常であり、全体としてブラック企業で働いているSEの人口は減少してきているだろう。
しかし、ブラックかホワイトかという判断をする基準も高くなってきているのが実情だろう。連日のサービス残業、仕事の持ち帰り、休日出勤などが当然のように行われ、仕事を仕上げてもすぐに突き返されてしまうという状況があったことを考慮すれば、ホワイト企業ばかりになっていると言える。
しかし、社会的な要求としては残業は全くなく、仕事は全て就労時間内に行うべきものだとされているため、それを満たす職場環境で働いているSEはほぼ皆無なのが実情である。理不尽な環境に置かれているSEが少なくなっているのは確かであっても、忙しい職場で働いているということに変わりはない。
自分がブラック企業で働いているかどうかという点についてはSE本人の判断に委ねるしかなくなっているのである。企業としては利益を度外視すれば残業を完全に禁止することもできるが、SEにとっては働けるときに十分に働いて能力を伸ばす機会を失うことになる。上司から叱咤されることによって負けん気を出して頑張れるようになるSEもいるだろう。ブラックと一般的に言われるような環境下で成長するSEも多いため、本人の捉え方が重要になっている。
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